(医)福慈会

福慈会の本社
(医)福慈会(名張市)は2月5日、東京地裁に破産を申請した。
申請代理人は阿部信一郎弁護士(霞ヶ関国際法律事務所、東京都千代田区霞が関3-2-5)。
保全管理人には野田聖子弁護士(永沢総合法律事務所、東京都中央区日本橋3-3-4)が選任された。
負債総額は約66億7900万円。
1980年9月、名張市に胃腸科内科・外科等の診療所を開院。その後、一般病院、老人介護施設を展開するほか、近年は神奈川県、埼玉県、東京都、静岡県、新潟県など県外にも積極的に診療所等を開設していた。相次ぐ事業所の開設により、2019年3月期に12億8956万円だった売上高は、2024年3月期には40億1001万円まで拡大していた。
しかし、急速な事業拡大に伴い多大な設備投資負担が生じたことから、金融債務は年商を上回る水準まで膨張していた。また、人件費や諸経費などもかさみ、2023年3月期以降、2期連続で赤字を計上。多忙な資金繰りに陥り、今回の措置となった。
なお、各施設は現在も運営されており、今後は別法人へ事業譲渡を目指すとしている。
※(医)福慈会(TSR企業コード:520074700、法人番号:3190005006244、名張市東町1901-1、設立1990(平成2)年1月)