当期純利益

税引前当期利益から「法人税、住民税および事業税」と税効果会計により生じる「法人税等調整額」を控除し、法人税等還付金を加算したものです。計算後、利益ではなく損失となった場合は、当期純損失といいます。

計算式

【経常利益＋（特別利益－特別損失）－法人税等】

当期純利益の特徴

経常利益は本業での利益から金融機関への利息や配当を加算・減算したものであり、当期純利益は、ここから特別利益（固定資産売却益など）、特別損失（固定資産売却損など）を加算・減算し、さらに税金を減算して計上されます。

TSRの視点

損益計算書上において最も下位に位置する損益区分であり、企業の毎期の利益を示す一般的な損益でもあります。通常、毎期利益の比較としては日常における企業活動全体から生み出された利益である経常利益が経常利益率とともに利用されることが多いですが、やはり企業の最終的な収益性を判断する上で重要となるのは当期純利益です。ただ、注意しなければならないのは、当期純利益は前期以前の修正損益や税金など通常の日常業務以外での損益を特別利益及び特別損失、税金等で反映させるため、単に絶対額で一喜一憂するのではなく、それ以外の売上総利益、営業利益、経常利益などと含めた総合的な判断が重要となります。

用語一覧へ