合資会社

2人以上の無限責任社員と有限責任社員で構成されている会社形態です。合名会社と同様、人的つながりを重要視しており、人的会社と表現されます。所有と経営が一致している持分会社のひとつです。

合資会社の特徴

株式会社の株主や合同会社の社員が間接有限責任であるのに対し、合資会社の有限責任社員は、直接有限責任を負っている点が特徴であり、現実に払込みをしなくても将来の会社債務弁済のリスクを引き受ければ、有限責任社員として出資したことになります。さらに、無限責任社員は金銭以外の信用出資・労務出資も可能です。

TSRの視点

古くは戦前に財閥系列の企業も採用していましたが、一般的には歴史ある酒造会社など小規模企業が多数を占めます。近年では一時、最低資本金の制約が存在していた株式会社(1,000万円)や有限会社(300万円)に比べると出資・手続いずれも簡便であったため増加をみせていましたが、2006年5月の会社法施行により、有限責任社員から構成される合同会社が新たに設立され、株式会社の最低資本金制度が撤廃されたことで、合資会社自体の存在意義は薄れてきているのが現状です。

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