営業活動によるキャッシュ・フロー
営業ベースにおいて商品の販売やサービスの提供など、会社が日々の営業活動から得られた現金及び現金同等物の増減です。営業キャッシュ・フローの導き方には、直接法と間接法があります。
営業活動によるキャッシュ・フローの特徴
プラスであることは、通常企業にとっての基本となり本業で稼いでいると判断できます。マイナスの場合には本業での厳しい状況が想定され、このマイナス金額を補うために投資活動・財務活動によって資金調達を実施する必要があり、たとえ損益計算書上で最終利益が計上されていたとしてもマイナス分の資金調達が出来ない場合には、黒字倒産を引き起こす可能性があります。
TSRの視点
リーマンショック後の2008年には上場企業及びそれに順ずる規模の企業で過去最高の利益を確保したものの当座の資金繰りに行き詰るショック死型の黒字倒産が急増しました。企業の健全性を判断する際においては一般に損益計算書における利益計上が注目されていますが、企業にとって最も重要なのはやはり本業において獲得したこの”キャッシュ”であり、キャッシュ・フロー計算書の中でも最も重要な項目であるといえます。
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